赤紙がきた!

昨日、進藤兼人映画『一枚のはがき』を観た。
太平洋戦争で上官がくじをひいて、相手の運命をきめる。そして戦地に行った者は死に、残ったものは生き、そして生きた者の中からふたたびくじを・・・。夫が戦死した妻は、夫の両親を食べさせるために夫の弟と結婚する。その弟にも召集令状が。そして夫と同様に弟の骨がはいっていない骨壷の入った箱をもらって飾る。そして、両親も死んでひとりぼっちになる・・・。
朝、目を覚ましておもった。
赤紙がこない世界に生まれてよかった。他人に運命をまかせ、いつも赤紙がこないか心配するなんて考えられない。
平和の尊さに感謝した。
以前、職場で働いていた者が、自分のおじいさんのことを話してくれた。頭がぼけていて、いつも布団の生活だが、とつぜん布団から起き上がってこう叫ぶそうだ。
「赤紙がきた! 赤紙がきた!」
その話に、その時はふたりで笑った。
しかし、頭がぼけても思い出すのが「赤紙」だとしたら、なんと怖ろしいことだろう。ゾーッとする。

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